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資料一覧 | mipro(ミプロ) 一般財団法人 対日貿易投資交流促進協会

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(1)

一般財団法人 対日貿易投資交流促進協会(ミプロ)

 東京都豊島区東池袋

ワールドインポートマートビル 階

  

一般財団法人 対日貿易投資交流促進協会(ミプロ)

家電製品

輸入の手引き

(2)
(3)

医薬品医療機器等法に基づく許可、届出等

医薬品医療機器等法に基づく医療機器の表示等

(4)
(5)

家電製品に関する法律は?

家電製品の輸入・販売を行うにあたっては、電気用品安全法をはじめとする以下の法律に注意する 必要があります。多くの場合、輸入品については国内の製造事業者と同等の義務が輸入事業者に対し て課せられています。

○家電製品の輸入・販売に関係する主な法律

水道法

医療機器(電動式マッサージ器、美容関連機器など) 医薬品医療機器等法

<端末機器の技術基準適合認定等>

電話機、FAX、モデム、携帯電話、Bluetooth 機器、無線 LAN 電気通信事業法

<特定無線設備の技術基準適合証明等>

携帯電話、無線 LAN、Bluetooth 機器、コードレス電話など

<高周波利用設備の型式確認等>電子レンジ、電磁調理器、ワイヤレス電力伝送シス テム

電波法

電気機械器具17品目

(電気洗濯機、ジャー炊飯器、電気掃除機、電気冷蔵庫、電子レンジなど) 家庭用品品質表示法

食品に直接接触する器具

(ジューサー、コーヒーメーカー、ジャー炊飯器など) 食品衛生法

特定電気用品:直流電源装置(AC アダプター)、延長コードセットなど116品目 特定電気用品以外の電気用品:テレビジョン受信機、エアコン、LED ランプ、リチウ

ムイオン蓄電池など341品目 <長期使用製品安全表示制度>

扇風機、換気扇、エアコン、洗濯機(洗濯乾燥機を除く)、ブラウン管テレビ 電気用品安全法

対象となる品目 法律名

備考:本書では、輸入業者について、法律に準じて輸入事業者、輸入販売業者等の複数の呼称を使用しています。品目名につ いても、法律に準じて同じ品目を違った呼称で表記することがあります。

商品等を通信販売(インターネット販売を含む)・訪問販売等によって販売する場合 特定商取引に関する

法律

すべての品目 関税法

<小形二次電池のリサイクル>小形二次電池(ニカド電池、ニッケル水素電池、リチ ウムイオン電池、小形シール鉛蓄電池)、小形二次電池使用機器

<製品含有物質の情報開示>

パソコン、エアコン、テレビ受像機、電気冷蔵庫、電気洗濯機、電子レンジ、衣類乾 燥機

資源有効利用促進法

エアコン、テレビ(ブラウン管式、液晶式、プラズマ式)、電気冷蔵庫・電気冷凍庫、 電気洗濯機・衣類乾燥機

家電リサイクル法

すべての品目 不当景品類及び

不当表示防止法

特定機器に指定された品目

(エアコン、蛍光灯、テレビ、ビデオテープレコーダー、電気冷蔵庫、電気冷凍庫、 電気便座、ジャー炊飯器、電子レンジ、DVD レコーダーなど)

省エネ法

<重大製品事故の報告>すべての消費生活用製品

<長期使用製品安全点検制度>ビルトイン式電気食器洗機、浴室用電気乾燥機など 消費生活用製品安全法

(6)

通関手続きについて

貨物の輸入者は、外国から到着した貨物を陸揚げしたのち、保税地域注 )に搬入した上で、保税地 域を管轄する税関長に対して輸入(納税)申告を行います。輸入申告を受けた税関は、書類を審査し、 必要に応じて貨物を検査し、関税等の納付を確認して輸入を許可します。この一連の手続きを通関と いいます。通関手続きを経て初めて、貨物は国内での流通が認められます。

必要な通関手続きは輸入方法により異なります。いずれの場合も他法令(食品衛生法、医薬品医療 機器等法等)の許可・承認等を必要とする品目は、通関の際にこれらの許可・承認等を受けた旨を税 関に証明して確認を受けなければ、輸入が許可されません。

また、原産地について偽った表示または誤認を生じさせる表示が輸入貨物自体に直接的にされてい る場合や輸入貨物の容器、包装などに間接的にされている場合、関税法第71条により税関で輸入を許 可しないので注意が必要です。

注 )保税地域とは、外国から到着した貨物を関税・消費税等を納めないで一時的に保管できる場所をいう。

関税

関税定率法により、すべての輸入貨物は HS 条約基づく番号により分類され、税率が定められてい ます。家電製品の関税は無税です。なお、関税が無税である場合も消費税はかかります。

輸入(納税)申告

関税を納める者は原則として「貨物を輸入する者」であり、通常は仕入書(インボイス)の荷受人 となります。実際の手続きにおいては、通関業者注 )が通関手続きを代行するにあたり、輸入者に代 わって関税等の立替払いを行い、貨物の引渡し後にその費用を手数料と一括して輸入者に請求すると いう形をとることが多くなっています。

注 )通関業者とは、税関長の許可を受け通関業を営む者。税関への輸入(納税)申告業務等を輸入者に代わって行う。国際 フォワーダー業、倉庫業、港湾運送業などを兼ねていることが多い。

■税関手続きに関する問合せ先:主な税関相談官連絡先

税関手続き等に関するご相談にお応えするため、各税関に税関相談官が設置されています。

■参考情報:税関ホームページ:http://www.customs.go.jp/

TEL:0138-40-4261 hkd-gyomu-sodan@customs.go.jp

TEL:03-3529-0700 tyo-gyomu-sodankan@customs.go.jp

TEL:0476-34-2128

TEL:03-5665-3755

TEL:045-212-6000 yok-sodan@customs.go.jp

TEL:052-654-4100 nagoya-gyomu-sodankan@customs.go.jp

TEL:06-6576-3001 osaka-sodan@customs.go.jp

TEL:078-333-3100 kobe-sodan@customs.go.jp

TEL:050-3530-8372 moji-sodankan@customs.go.jp

TEL:095-828-8619 nagasaki-sodan@customs.go.jp

TEL:098-863-0099 oki-9a-sodan@custom.go.jp 函館税関

東京税関  成田税関支署  東京外郵出張所 横浜税関

(7)

.一般貨物として船舶・航空機により輸入する場合

輸入通関の流れについては、p. の図をご参照ください。

容積や重量が大きい貨物、国際宅配便や国際郵便では取り扱えない品目等については、一般貨物と して船舶または航空機により輸入することになります。通関手続きは、輸入者自身で行うこともでき ますが、通関業者に代行を依頼することが一般的です。

注 )課税価格とは、課税額を算出するときに標準となる価格。CIF 価格に加算要素(輸入港までの運送費用、ライセンス料、 無償提供の部材費等)を加えたもの。

①貨物が日本に到着すると、船会社(航空会社)または代理店から到着通知(Arrival Notice)が届く。

②通知のあった船会社・航空会社に行き、輸送関係書類(デリバリーオーダー等)を受 け取る。

③仕入書、運賃明細書など通関に必要な書類を揃えて、税関に輸入申告を行う。 ④輸入が許可されたら、輸入許可書とデリバリーオーダーを倉庫に提示して貨物を引き

取る。 通関の主な手順

無料

※通関業者に通関の代行を依頼した場合は、その手数料がかかる。 手数料

輸入申告に基づき、税額が確定(申告納税方式) 関税

貨物が保管されている保税地域を管轄する税関官署の通関担当 提出先

原則として輸入しようとする貨物を保税地域に搬入後 提出時期

・輸入(納税)申告書(税関様式 C-5020) ※税関 HP から入手可能 ・仕入書(Invoice)

・船荷証券(B/L)の写し、または航空貨物運送状(Air Waybill)の元本

・その他−必要に応じて、保険料明細書、運賃明細書、包装明細書、原産地証明書、 他法令の関係書類など

※航空貨物の品目毎の課税価格注 )が20万円以下である場合には、Air Waybill または 仕入書に必要事項を書き加え、これを輸入申告書に代えて申告することができる。 (輸入承認や減免税が適用される場合等を除く)

申告書・添付書類

受取

一般

貨物

発注・送金

申告・納税

呈 示

引 渡 輸入

申告書

税 関

輸入許可 本 人

又は 通関業者

(8)

.取引先から国際郵便により輸入する場合

外国から送られてきた郵便物は、信書(手紙、封書)を除きすべてのものが税関検査を経て、受取 人に配達されます。通関手続きは郵便物の課税価格によって取扱いが異なります。

通関処理は、郵便物に貼付された税関告知書の記載内容を参考にして行われます。迅速・適正な通 関処理のために正確な税関告知書の記載が必要です。

課税価格が20万円以下の郵便物の場合

税関検査の結果、税金を納付する必要がある場合には、郵便物とともに国際郵便物課税通知書及び 納付書・領収証書が配達されますので、配達員に税金と日本郵便の通関料(200円/個)を支払い、郵 便物を受け取ります。税金が 万円を超える場合は、郵便局(配達局)から連絡があるか、または課 税通知書だけが送られてくるので、その案内に従って税金と通関料を支払い、郵便物を受け取ります。 (日本郵便に税金納付を委託する形になります)

課税価格が20万円を超える郵便物の場合

郵便物が保管されている日本郵便株式会社国際交換局を管轄する税関(外郵出張所等)へ輸入申告 を行い、輸入許可を得ることが必要です。日本郵便から通関手続きの案内文書が送られてきたら、仕 入書など輸入申告に必要な書類を揃えて、日本郵便または他の通関業者に通関手続きを依頼すること ができます。

日本郵便に通関を依頼する場合の通関代行業務の料金は以下になります。 品目数 つまで6,600円/件

品目数 つまで9,300円/件 品目数 つ以上12,000円/件 (注)・通関料の消費税は、無税

・品目数とは、通関業法基本通達18− (通関業務の料金)に規定する欄数

(9)

出所)税関ホームページ 価格資料(インボイス等)を添付する場合について

迅速な通関手続きのために税関より以下のお願いが出ています。

① 郵便物の外装に添付する場合は「インボイス添付」、内容物とともに内包する場合は、「イ ンボイス在中」などインボイスの添付がわかるように表示する。

(10)

.取引先から国際宅配便により輸入する場合

国際宅配便を利用すると、輸出者から輸入者の店舗や自宅までドア・ツー・ドアで荷物が輸送され ます。ただし、国際宅配便業者によって提供するサービスは異なり、容量(縦×横×高さの寸法)や 重量の制限、取り扱わない品目(生鮮品、他法令の手続が必要な品目、危険物など)、輸送を行ってい ない国や地域などがありますので、詳しくは取扱各社にご確認ください。

(11)

.仕入者が手荷物として輸入する場合

旅行者の携帯品・別送品(身の回り品、個人的に使用するもの等)については、旅具通関という簡 易な手続きによる通関が認められています。販売目的で買い付けた商品や商用サンプルのような商業 貨物は、原則として一般貨物と同様の通関手続きが必要ですが、輸入貿易管理令の規定による輸入承 認を要しないもので、課税価格の合計額が30万円程度以下のものであれば、旅具通関扱いをすること ができます。

旅具通関扱いができない場合は、入国時の税関(旅具部門)で一般貨物の通関の扱いとなる旨を伝 え、保税業務を行う通関業者を呼んで貨物を保税地域に搬入します。搬入票を受け取った後、保税地 域を管轄する税関で輸入申告を行います。

旅具通関扱いの場合

入国時の税関検査の際に、携帯品・別送品申告書 通を税関に提出する。

輸入許可書が必要な場合は、輸出・輸入託送品申告書で申告を行うと、 通を提出したう ち 通が許可書として交付される。

通関の主な手順

税関が税額を確定(賦課課税方式)

無料 関税

手数料

入国時の税関の旅具通関担当 提出先

入国時の税関検査のとき 提出時期

・携帯品・別送品申告書(税関様式C−5360)または

輸出・輸入託送品(携帯品・別送品)申告書(税関様式C−5340)(輸入許可書が必要な 場合)

・必要に応じて、貨物の価格を証明できる書類(仕入書、領収書)など 申告書・添付書類

商業貨物は「別送品」とはなりません

(12)

輸入時に注意が必要な法律は?

家電製品を輸入する際には、品目によって、食品衛生法、医薬品医療機器等法の規定に基づき事前 の届出・検査や許可等が必要となるものがあります。また、関税法による輸入禁止品(不正商品等) についても注意が必要です。

なお、 章で示す法律による規定を満たしていなければ、輸入はできても国内販売することができ ませんので、輸入前から留意しておきましょう。

.食品衛生法に基づく輸入届出

食品衛生法は、国民の健康の保護を図ることを目的に、食品の安全性確保のために必要な規制等を 定めています。家電製品のうち、ジューサー、コーヒーメーカー、ジャー炊飯器といった食品に直接 接触する器具は、人体への安全性確保のため、食品衛生法上の「器具」として同法の規制を受けます。

これらの器具を国内で販売または営業上使用するために輸入する場合、輸入者は、輸入の都度、厚 生労働省検疫所に「食品等輸入届出書」を提出することが義務づけられています。

輸入届出

「食品等輸入届出書」に関係書類(用途、形状、色柄、材質が確認できる書類、自主検査の試験成 績書等)を添えて厚生労働省検疫所に提出します。電子手続による届出も可能ですが、あらかじめ厚 生労働省に機器等を登録することが必要です。

届出を受けた検疫所では、輸入する製品に有毒・有害な物質が含まれていないか、食品が直接接触 する部分が「器具の規格基準」に適合しているかなど安全性について確認します。器具については、 原材料の一般規格、原材料の材質別(ガラス、陶磁器、合成樹脂製等)規格及び製造基準等が定めら れています。

書類審査・検査の結果、適法(=合格)と判断され手続きが完了すると、届出済印が押捺された届 出書が返却されますので、通関の際にこれを税関に提出して確認を受けます。

■問合せ先:厚生労働省検疫所 食品監視課 輸入相談窓口 http://www. mhlw. go. jp/topics/yunyu/soudan/

■参考情報:厚生労働省ホームページ 輸入食品監視業務>輸入手続 http://www. mhlw. go. jp/topics/yunyu/tetsuzuki/

厚生労働省ホームページ「器具・容器包装、おもちゃ、洗浄剤に関する情報」

http://www. mhlw. go. jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/kigu/

.知的財産侵害物品の輸入規制

関税法では、特許権、実用新案権、意匠権、商標権、著作権などを侵害する物品や不正競争防止法 第 条第 項 号∼ 号までに掲げる行為(商品や営業主体の混同行為、他人の著名表示の不正使用 行為、他人の商品の形態模倣行為)を組成する物品などを、「輸入してはならない貨物」注 )として定 めています。

家電製品に存在する特許権など技術的な知的財産の権利を侵害するリスクについては、弁理士など 専門家に相談する必要があります。また、近年はブランド表示といった商標権のみならず、商品デザ インがもつ意匠権にかかわる理由で、輸入差止される家電製品が少なくない点に留意が必要です。 注 ) このほか、薬物、銃器、爆発物、毒物、偽造紙幣・カード、公安・風俗を害する書籍等の、いわゆる社会悪物品やテロ関

連物品が「輸入してはならない貨物」として定められている(関税法第69条の11に規定)。

(13)

.医薬品医療機器等法に基づく許可、届出等

医薬品医療機器等法は、医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器等を規制する法律です。電動式マッ サージ器や美容関連機器の中には、医薬品医療機器等法上の医療機器に該当するものがあり、輸入に 際して同法に基づく手続きが必要となります。

医療機器とは「人もしくは動物の疾病の診断、治療もしくは予防に使用されること、または身体の 構造もしくは機能に影響を及ぼすことが目的とされている機械器具等であって、政令で定めるもの」 をいい、医薬品医療機器等法施行令別表第一に規定されています。対象に該当するか否かは、その用 途や効能効果の標榜によっても変わりますので、詳しくは事業主が所在する都道府県の薬務主管課に ご確認ください。

医療機器の手続き概要

医療機器を輸入・販売するには、まず、取り扱う医療機器の分類に応じた製造販売業許可注 )(第一 種、第二種、第三種)の取得と医療機器製造業の登録注 )が必要です。製造販売業の許可を受けるた めには、人的要件(有資格者の設置など)や品質管理基準への適合などの要件を満たさなければなり ません。

製品については、品目に応じて製造販売承認(認証)、製造販売届が必要です。 また外国製造に対して、外国製造業者登録申請が必要となります。

業の許可の取得、製造販売承認など一連の手続きを終えた後、医療機器を輸入する際には、輸入通 関の都度、業許可証と製造業登録証の写しと医療機器製造販売承認書、製造販売届書のいずれかの写 しを提示して通関手続きを行います。

また、医薬品医療機器等法では、表示や広告等の制限についても規定しています。(参照p.29) 注 )製造販売業許可は、製品を市場に出荷するために必要な許可で、製造を行うことはできない。

注 )医療機器の製造業の登録対象となる製造工程とは、「設計」「主たる組立てその他の主たる製造工程」「滅菌」「国内におけ る最終製品の保管」を指す。

■問合せ先:(製造販売業の許可、製造業の登録について)事業所を所管する都道府県の薬務主管課 (承認申請について)

独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)審査業務部業務第二課 03 3506 9509

(認証申請について)

厚生労働省ホームページ 登録認証機関制度について

http://www. mhlw. go. jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/touroku/index. html

※東京都の事業者の医薬品医療機器等法の該当性についての問合せ先:

東京都福祉保健局健康安全部薬務課監視指導担当 TEL:03−5320−4512(直通)

■参考情報:東京都健康安全研究センターホームページ「医療機器監視課のページ」 http://www. tokyo- eiken. go. jp/k_iryou/k_iyakukikihou/

関東信越厚生局ホームページ「医薬品等の輸入について」

(14)

医療機器は、高度管理医療機器、管理医療機器、一般医療機器に分類され、その人体へのリスクに 応じた規制が行われています。

医療機器の分類と規制

・第一種医療機器製造販売業許可の取得 (申請先:都道府県薬務主管課) ・医療機器製造業の登録

(申請先:都道府県薬務主管課)

・品目ごとの医療機器製造販売承認または認証 (申請先:医薬品医療機器総合機構(承認)

登録認証機関(認証))

・海外の製造所について医療機器外国製造業者登録 (申請先:医薬品医療機器総合機構)

・通関の都度:業許可証と製造業登録証の写しと医療機器製造販売承 認書、製造販売届書のいずれかの写しを提示

【高度管理医療機器】 不具合が生じた場合、人 体へのリスクが比較的高 いと考えられるもの

例:コンタクトレンズ、 カテーテル、透析機 クラスⅢ

・第二種医療機器製造販売業許可の取得 (申請先:都道府県薬務主管課) ・医療機器製造業の登録

(申請先:都道府県薬務主管課)

・品目ごとの医療機器製造販売承認または認証 (申請先:医薬品医療機器総合機構(承認)

登録認証機関(認証))

・海外の製造所について医療機器外国製造業者登録 (申請先:医薬品医療機器総合機構)

・通関の都度:業許可証と製造業登録証の写しと医療機器製造販売承 認書、製造販売届書のいずれかの写しを提示

【管理医療機器】 不具合が生じた場合、人 体へのリスクが比較的低 いと考えられるもの

例:電子血圧計、電子体 温 計、家 庭 用 電 気 マ ッ サージ器、家庭用低周波 治療器

クラスⅡ

・第三種医療機器製造販売業許可の取得 (申請先:都道府県薬務主管課) ・医療機器製造業の登録

(申請先:都道府県薬務主管課) ・品目ごとの医療機器製造販売届

(届出先:医薬品医療機器総合機構)

・海外の製造所について医療機器外国製造業者登録 (申請先:医薬品医療機器総合機構)

・通関の都度:業許可証と製造業登録証の写しと医療機器製造販売承 認書、製造販売届書のいずれかの写しを提示

【一般医療機器】 不具合が生じた場合、人 体へのリスクが極めて低 いと考えられるもの

例;メス、ピンセット、 手術用手袋、医療ガーゼ、 X線フィルム、聴診器、 メガネレンズ、鼻用洗浄 機

クラスⅠ

必要な手続き 分類

クラス分類

※ 第三種医療機器製造販売業の許可業者は一般医療機器のみ、第二種は管理及び一般医療機器、第一種は高度管理、管理及び 一般医療機器すべてを製造販売できる。

【高度管理医療機器】 患者への侵襲性が高く、 不具合が生じた場合、生 命の危険に直結する恐れ があるもの

例:心臓ペースメーカー、 ステント

(15)

販売時に注意が必要な法律は?

まず、輸入しようとする家電製品が、電気用品安全法の対象となる「電気用品」に該当するかどう かを確認します。電気用品の輸入事業者には「事業の届出」、「技術基準適合」、「適合性検査(特定電 気用品の場合)」、「検査の実施及び記録の保存」、「表示」が義務づけられており、PSE マークの表示が ない電気用品は販売することができません。

その他、品目に応じて、それぞれが適用を受ける法律に基づく技術基準への適合、表示などが義務 づけられています。

.電気用品安全法に基づく PSE マーク

電気用品安全法は、電気用品による危険(感電、火災等)及び障害(電波障害等)の発生の防止を 目的として、対象となる電気用品を指定して、製造・輸入、販売等を規制しています。

インターネットオークションやショッピングの拡大とともに、ネット上に PSE マークの表示がな い製品、技術基準を満たしていない製品が増加していることから、2017年 月、経済産業省は、海外 事業者が日本において、電気用品安全法を含む製品安全関係法に違反する製品を流通させる行為を 行った場合には、製品安全関係法を適用すべきとする域外適用の解釈を明確化したので注意が必要で す。

■参考情報:経済産業省「インターネット等を通じて国内に向けて製品を販売する海外事業所等に係る製品安全 関係法の運用について」

http://www. meti. go. jp/product_safety/consumer/system/i_unyou. pdf

電気用品安全法の手続きの流れ

特定電気用品の場合 特定電気用品以外の電気用品の場合

事業の届出

技術基準適合義務 技術基準適合義務

自主検査の実施及び記録の保存

届出事業者によるマーク等の表示

販 売 電気用品名の確認

登録検査機関による適合性検査

(16)

電気用品名

電気用品安全法においては、施行令別表第一及び第二に定める電気用品が適用の対象となります。 一般家庭等の100V、200Vの交流電源に接続して使用する製品・部品のほとんどが電気用品に該当す るほか、政令で定める携帯発電機やリチウムイオン蓄電池も電気用品に該当します。

電気用品は、「特定電気用品」116品目と「特定電気用品以外の電気用品」341品目に分類され、どち らに分類されるかによって必要な手続きが異なります。家電製品の多くは「特定電気用品以外の電気 用品」に分類されますが、AC アダプターや延長コードセット等は特定電気用品となります。

電気用品に該当するか否かについては、経済産業省から通達「電気用品の範囲等の解釈について」 が示されているほか、同省ホームページで個別の解釈例が公開されているので参考にするとよいで しょう。また、製品に同梱される電源コードセットや部分品の取扱いについても注意が必要です。(参 照 p.18)

■問合せ先:電気用品安全法の問合せ、届出窓口一覧

※同一の届出区分に属する電気用品の輸入の事業に係る事務所、事業場、店舗または倉庫が、複数の経済産業局の管轄区域内に 存在する場合は、経済産業省製品安全課の管轄となります。

中部経済産業局 産業部消費経済課 製品安全室 TEL:052-951-0576(直通) 関東経済産業局 産業部消費経済課 製品安全室 TEL:048-600-0409(直通) 東北経済産業局 産業部消費経済課 製品安全室 TEL:022-221-4918(直通) 北海道経済産業局 産業部消費経済課 製品安全室 TEL:011-709-1792(直通) 経済産業省 産業保安グループ 製品安全課※ TEL:03-3501-4707(直通)

内閣府 沖縄総合事務局 経済産業部商務通商課 TEL:098-866-1731(直通) 九州経済産業局 産業部消費経済課 製品安全室 TEL:092-482-5523(直通) 四国経済産業局 産業部消費経済課 製品安全室 TEL:087-811-8526(直通) 中国経済産業局 産業部消費経済課 製品安全室 TEL:082-224-5671(直通) 近畿経済産業局 産業部消費経済課 製品安全室 TEL:06-6966-6098(直通) <電気用品とは?>

電気用品は、家庭用機器のほか、事務所・商店農業用等の業務用機器のうち、一般大衆が広く利 用する機器、電気知識に乏しい者が取扱う機器から選定されています。

その中から、特に危険または障害の発生するおそれが多い電気用品として「特定電気用品」が 定められており、長時間無監視で使用されるもの、直接人体に触れて使用するものなどが指定さ れています。

<電気用品とならない例>

①取り外し可能な AC アダプターを経由する電気製品の本体部分 ※ AC アダプターは直流電源装置として特定電気用品に該当

②アンプ等を経由して電気の供給を受ける電気製品(アンプを内蔵しないスピーカー、マイクな ど)

(17)

電気用品名の確認

どの電気用品名の該当するかは以下の観点で行います。

① モデル名などの一般的名称でなく、用途・機能で判断します。 ② 以上の機能がある場合には、それぞれの機能別に検討します。

③ 電安法の規制対象かどうか判断するには、構造や定格等の情報が必要です。 ④ 電安法の規制対象外製品の同梱部品も確認する必要があります。

○用途の確認

用途によって電気用品名が異なる。法による手続き、求められる技術基準が異なる。 (例)

○機能の確認

機能を実現する機構が独立しているかどうかにより法による手続きが変わる。 (例)

○構造の確認

構造により、電気用品名が異なる場合がある。 (例)

○定格の確認

定格電圧、定格周波数、定格消費電力(定格容量)等により対象の範囲が指定されている電気 用品は、範囲を確認する必要がある。

(18)

○同梱品の確認

輸入の主体が、電気用品以外(例:ノートパソコン)であっても、電気用品を同梱して輸入す る場合には、電気用品の手続きが必要となる。

出所)経済産業省 電気用品安全法法令業務実施ガイド(第 版)

ただし、同梱品の取り扱いについては、以下のような例外があります。

⑴ 電源コードセット及び部分品の取扱い ⑵ リチウムイオン蓄電池の取扱い

⑴ 電源コードセット及び部分品の取扱いについて

輸入される電気機器の部分品(電気機器に組み込まれるもの。直付けを含み、電源コードセッ トを除く)及び電気機器に同梱される電源コードセットの取扱いについて、経済産業省では内規 を定めています。

① 部分品(補修用を含む)については、電気機器の電安法上の取扱いに基づく。 つまり、機器一体として電気用品安全法の義務を履行する。

② 同梱される電源コードセットであって、汎用性があるものについては、(電源コードセット として)電安法の義務を履行する。

③ 同梱される電源コードセットであって、汎用性がないものについては、電気機器と一体と みなし、電気機器の取扱いに基づく。

「汎用性がない」とは、特定の製品以外に使用できない、以下のどちらかに該当するもの ・特殊な接続器による接続

・他の機器で使用できない旨を取扱説明書に記載

④ 部分品または電源コードセットを単一で販売するために輸入する場合は、(部分品または 電源コードセットとして)電安法の義務を履行する。(ただし、電気機器の製造者または輸入 者が電気機器の購入者に補修用として供給するために製造・輸入する場合を除く)

(19)

⑵ リチウムイオン蓄電池の取扱いについて(電気用品安全法の規制対象となるリチウムイオン 蓄電池は?)

ノートパソコンや携帯電話など携帯電子機器のリチウムイオン蓄電池の発火・発煙事故の急増 により、単電池一個当たりの体積エネルギー密度注 )が400ワット時毎リットル以上のものに限 り規制対象となりました。ただし、自動車用、原動機付き自転車用、医療用機械器具用及び産業 用機械器具用のものは除きます。(施行令別表第二)

注 )体積エネルギー密度とは、電池の単位リットル当たりに取り出せるエネルギーのこと。 (電池製造メーカーの仕様書で確認)

参考

リチウム蓄電池等の航空輸送規制

航空法や国際的なルールに基づき、リチウムイオン蓄電池及びリチウム単電池(電安法の対象外も 含む)、リチウムメタル電池(一次電池)には航空機への積載に際して規制があります。航空危険物に *2018年 月よりリチウムイオン蓄電池を組み込んだポータブルリチウムイオン蓄電池(スマートフォン等に使うモバイ

ルバッテリー)は、電気用品安全法の規制対象になりました。

対象 電池単体(補修用・代替用)

対象 機器に同梱(同梱とは、リチウムイオン蓄電池を機器から分離した状態で機器と 同じ包装容器に梱包する状態をいう)

対象外* 機器に装着(装着とは、エンドユーザーが利用する最終的な製品(機器)にリチ

ウムイオン蓄電池を取り付けた状態を指す)

電気用品安全法の規制 輸入時の状態

リチウム蓄電池とは?

 リチウムイオン蓄電池とは、化学反応(酸化・還元)を利用し、直流の電力を作る電子デバイ スです。正極・負極をリチウムイオンが行き来し、充電・放電が可能で、繰り返し使用できる充 電式の電池であって、単数または複数のリチウムイオン単電池からなる、すぐ使用できる状態(機 器に装着し、電池として使用できる状態)の単位電池(組電池)を指します。単電池として、円 筒電池、角形電池、ポリマー電池があります。

 リチウムイオン蓄電池を使用している機器としては、ノートパソコン、携帯電話、ビデオカメラ、 デジタルカメラ、携帯ゲーム機、DVDプレーヤー等の携帯用電子機器のほか、医療機器、携帯 計測器、電動アシスト自転車、電動シェーバー等が想定されます。

リチウムイオン蓄電池の内部、単電池(例)

円筒電池 ポリマー電池

(20)

輸入事業者が行うべき義務 ⑴ 事業の届出

電気用品の輸入事業者は、経済産業省令で定める「電気用品の区分」に従い、事業開始の日注 ) ら30日以内に経済産業大臣(または所轄の経済産業局長)に「電気用品輸入事業届出書」を提出しな ければなりません。

以降、届出済の「電気用品の区分」と別の区分にある製品を輸入する場合は、新たに事業の届出が 必要です。届出済のものと同じ区分にあって「型式の区分」注 )が異なる電気用品を輸入する場合は 「事業届出事項変更届出書」を提出します。

注 ) 事業開始の日とは、電気用品を具体的に輸入した日をいうが、事業のための準備行為や、事業開始に係る社内等における 何らかの意思決定日も含む。

注 ) 型式の区分とは、電気用品の区分ごとにリストされた品名の各要素(特徴)の組み合わせの一つ一つ。施行規則別表第二 において電気用品名ごとに規定されている。

.ゴム系絶縁電線類 .合成樹脂系絶縁電線類 .金属製電線管類 .金属製電線管類附属品 .合成樹脂製等電線管類 6.合成樹脂製等電線管類附属品

.つめ付きヒューズ .包装ヒューズ類 .温度ヒューズ 10. 配線器具 11. 電流制限器 12. 小形単相変圧器類 13. 小形交流電動機 14. 電熱器具

15. 電動力応用機械器具 16. 光源及び光源応用機械器具 17. 電子応用機械器具

18. 交流用電気機械器具

19. 携帯発電機

20. リチウムイオン蓄電池

磁気治療器 電撃殺虫器

電気浴器用電源装置

直流電源装置

電灯付き家具/コンセント付き家具/ その他電気機器器具付き家具 調光器

電気ペンシル 漏電検知機 防犯警報器 アーク溶接機 雑音防止器 医療用物質生成器 家庭用電位治療器

電気冷蔵庫(吸収式に限る) 電気さく用電源装置

電気用品の区分

(施行規則別表第一)

電気用品の型式の区分(施行規則別表第二)

<品名> <要素と区分> 定格入力電圧

125V以下のも の

125Vを超えるも の 入力側の定格容量

10VA以下のもの

10VAを超え20VA以下のもの

300VAを超え400VA以下のもの

400VAを超えるもの 直流定格電圧

15V以下のもの

15Vを超え30V以下のもの

30Vを超え60V以下のもの

60Vを超えるもの 用途

電池充電用のもの おもちゃ用のもの 自動車スタータ用のもの その他の

出所)経済産業省 電気用品安全法省令改正説明会資料 もの

 電気用品の指定方法について、指定の範囲を分かりやすくし、新技術採用品や複合品にも迅速に対応で きるよう制度改正を行うことが検討されています。指定品目を大括り化することで、現在はあまり見られな い品目が指定されている一方、本来対象であるべきものが指定されていないという状況を改善し、かつ、新 製品を指定品目に追加する際にも柔軟に対応できるようにします。

 大括り化の検討結果によっては、従来対象外のものが規制対象となる場合や、その逆の場合が出てくる 可能性があります。

品目の「大括り化」について

(21)

⑵ 技術基準適合義務

事業の届出を行った輸入事業者(届出事業者)は、届出に係る電気用品を経済産業省令で定める技 術基準に適合するようにしなければなりません。(一部例外を除く)注 )

UL の認証を受けた UL マーク付き電気用品や CE マークが付された電気用品を輸入する場合で あっても、改めて電気用品安全法に基づく技術基準適合確認などの義務の履行が必要です。

注 ) 特定用途に使用される電気用品について経済産業大臣の例外承認を受けたとき(ツーリストモデル等)、試験的に輸入す るとき、専ら輸出するために電気用品を輸入するときは、技術基準適合性に関わらず輸入・販売できる。

全ての電気用品に対応する技術基準は、技術基準省令において「性能規定」として平成26年 月 日から適用されており、これを満足する基準の一つとして「電気用品の技術上の基準を定める省令の 解釈について」(技術基準解釈)が示されています。

技術基準適合義務を履行するための具体的な方法として、次の例が考えられます。 ①届出事業者自ら技術基準適合義務を履行する。

②届出事業者の責任において試験機関や外国製造事業者等へ技術基準適合状況について依頼し、試 験手順や試験結果の確認を行う。

③技術基準適合が確認できるレポートを入手する。 <輸入事業とは?>

・販売目的で電気用品を継続・反復して輸入する行為は、輸入事業となります。

・個人輸入(個人使用を目的とする輸入)及び輸入代行(個人の注文を受けた都度、個人に代わっ て海外事業者に発注を行う行為)は輸入事業とはなりません。ただし、在庫をもって直接個人 に販売する場合は輸入代行とは言えず、輸入事業となります。

新しい技術基準省令の概要(平成26年1月1日施行)

○一般要求事項

 ①安全原則 ②設計における安全機能の確保 ③供用期間中における安全機能の維持

 ④使用者及び場所を考慮した安全設計 ⑤適切な耐熱性、絶縁等を有する部品及び材料の使用 ○危険源に対する保護

 ①感電に対する保護 ②絶縁性能の保持 ③火災の危険源からの保護 ④火傷の防止  ⑤機械的危険源による危害の防止 ⑥化学的危険源による危害又は損傷の防止  ⑦電気用品から発せられる電磁波による危害の防止 ⑧使用方法を考慮した安全設計

 ⑨始動、再始動及び停止による危害の防止 ⑩保護協調及び組合せ ⑪電磁的妨害に対する耐性 ○雑音の強さ

 放送受信等に障害を及ぼす雑音の発生防止 ○表示等

(22)

⑶ 適合性検査(特定電気用品の場合)

特定電気用品の届出事業者は、型式の区分ごとに経済産業省の登録を受けた検査機関(登録検査機 関)の適合性検査を受け、交付された適合証明書注 )を保存しなければなりません。ただし、既に同 じ型式の区分の適合証明書の交付を受け、それが有効期間内である場合や、外国製造事業者から適合 同等証明書の副本注 )を入手し保存している場合などは、適合性検査を省略することができます。

適合性検査は、「製造工場が基準に適合する製品を製造・検査できること」に対する検査で、製品の サンプル検査と、工場の検査設備に対する検査が行われます。現在、登録検査機関として国内 機関、 海外 機関が登録されています。(経済産業省ホームページ「電気用品安全法のページ」に一覧有) 注 )適合証明書は、電気用品によって 年、 年、 年の有効期間がある。(施行令別表第一参照)

注 )外国製造事業者が直接登録検査機関の適合性検査を受検し、証明書(この場合を適合同等証明書という)の発行を受ける ことができる、副本とは、複写機によるコピーではなく、必要の都度外国製造事業者が受検した登録検査機関に副本交付 申請を行い、登録検査機関が発行した副本をいう。

⑷ 自主検査の実施及び記録の保存

届出事業者は、技術基準適合義務を履行した後、輸入する電気用品について経済産業省令で定める 検査を実施、または外国製造事業者が行った検査記録の確認を行い、その検査記録を検査の日から 年間保存しなければなりません。

自主検査は、いわゆる出荷前検査であり、製品すべて(全数)が対象となります。自主検査と呼ば れていますが法律で義務づけられた検査であり、任意で行えばよいものではありません。

<検査の方式>(施行規則第11条別表第三に規定)

特定電気用品⇒製造工程検査、完成品検査(全数)、試料検査(抜取り) 特定電気用品以外の電気用品⇒完成品検査(全数)

⑸ 表示

届出事業者は、以上の技術基準適合義務、検査義務などを履行すれば、電気用品に経済産業省令で 定める方式による表示をすることができます。これらの表示をしたものでなければ、販売または販売 目的で陳列することはできません。

表示については施行規則第17条及び施行規則別表第五、第六、第七に定められています。表示は、 電気用品の表面の見やすい箇所に容易に消えない方法で行うことが必要です。

記号(PSE マーク)、届出事業者名、検査機関名(特定電気用品のみ)は、原則近接して表示します。 技術基準省令及び技術基準省令解釈で表示が義務づけられている項目も併せて表示が必要です。

<長期使用製品安全表示制度>

扇風機、電気冷房機(エアコン)、換気扇、電気洗濯機(洗濯乾燥機を除く)、ブラウン管テレビの 品目(産業用のものは除く)には、設計上の標準使用期間と経年劣化についての注意喚起等の表示 が義務づけられています(技術基準省令第20条、省令解釈の別表第八、第十二に規定)。

表示例

【製造年】20××年

【設計上の標準使用期間】△△年

(23)

以上、輸入事業者が行う手続の詳細については、経済産業省がガイドブックを作成し、ホームペー ジで公開しています。

「電気用品安全法法令業務実施ガイド(第 版)∼製造・輸入事業者向け∼」2017年 月発行 http://www. meti. go. jp/policy/consumer/seian/denan/file/06_guide/denan_guide_ver3. pdf

(旧版については、中国語版、英語版も有ります。)

製品流通後の措置

経済産業大臣は、法律の施行に必要な限度において、輸入業者等に対し、業務報告、立入検査、改 善命令、表示の禁止を命じることができます。また、無表示品の販売、基準不適合品の輸入・販売等 によって、危険または障害が発生するおそれがある場合は、その拡大を防止するために、当該電気用 品の回収やその他の必要措置をとることを命じることができます。

特定電気用品の表示例

特定電気用品以外の電気用品の表示例

※電線、ヒューズ、配線器具等の部品材料であって構造上表示スペースを確保することが困難なものにあっては、①の  記号を<PS>E、(PS)Eと表示することができます。

<注意!>

・ 届出事業者以外の者は電気用品に電安法の表示を行うことはできません。

・ 製造または輸入事業を行わないものが販売する場合は、法に基づいた表示を確認した上で販売しなけ   ればなりません。

登録検査機関名

○○株式会社 ③

入力:100V、13VA、50-60Hz ④ 出力:DC12V 200mA

①特定電気用品に表示が義務付けられるマーク ②適合性検査を行った登録検査機関名又は  その略称

③届出事業者名(輸入事業者名)又はその届け出  した登録商標、承認された略称

注:①②③については、原則近接して表示 ④定格等(電気用品名ごとに技術基準において  規定されています。)

(施行規則第17条で規定:①+②+③)

○○株式会社 ③

100V、42/48W、50/60Hz ④

①特定電気用品以外の電気用品に表示が  義務付けられるマーク

③届出事業者名(輸入事業者名)又はその届け出  した登録商標、承認された略称

注:①③については、原則近接して表示 ④定格等(電気用品名ごとに技術基準において  規定されています。)

(施行規則第17条で規定:①+③)

(24)

.家庭用品品質表示法に基づく表示

家庭用品品質表示法は、消費者に対して商品の品質等に関する適正な情報を提供するために、「品質 表示の必要な家庭用品」を指定して、対象品目ごとに表示すべき事項や、表示の際に遵守すべき事項 を定めています。指定品目を消費者に対して販売する場合は、輸入品であっても定められた表示を行 わなければなりません。

家電製品に関係する具体的な表示については、電気機械器具品質表示規程に定められています。表 示は、日本国内に営業拠点のある事業者(輸入業者、販売業者、表示業者注 )のいずれか)が行いま す。

対象品目

家電製品では以下の品目が対象となっています。業務用の商品や非売品は対象外ですが、一般消費 者に対して販売する可能性がある商品については表示が必要となります。

表示事項及び表示方法

表示事項には、表示者名(氏名または名称)注 )を付記し、消費者の見やすい箇所にわかりやすく 表示します。ただし、「使用上の注意」は本体か取扱説明書のどちらかに表示します。

表示部分、文字の大きさに決まりはありません。表示は日本語で行います。

注 ) 表示業者とは、製造(輸入)業者または販売業者の委託を受けて表示を行う者のこと

注 ) 表示者名は、社名・団体名または法人登記された正式名称とし、商標やブランド名は認められない。電話番号は、フリー ダイヤルは認められているが FAX や携帯電話等は認められていない。

電気洗濯機の表示例

「使用上の注意」を取扱説明書 へ記載した場合

「使用上の注意」を併記した場合

標準使用水量 120リットル 外形寸法   幅   650mm        奥行き 385mm        高さ  855mm       ○○電気産業㈱

標準使用水量 120リットル 外形寸法   幅   650mm        奥行き 385mm        高さ  855mm 使用上の注意

 ・使用方法に関する注意事項  ・点検・手入れに関する注意事項  ・設置に関する注意事項

      ○○電気産業㈱ <電気機械器具 17品目>

(25)

■問合せ先:消費者庁 表示対策課 TEL:03-3507-8800(代)

経済産業省 産業保安グループ製品安全課 TEL:03-3501-4707(直通) 地方経済産業局 製品安全室

(26)

.電波法、電気通信事業法に基づく技適マーク

無線通信への混信・妨害の防止、電気通信ネットワークの損傷の防止などを目的に、電話、ファク シミリ、モデム、携帯電話等の電気通信機器(電波法の定める特定無線設備及び電気通信事業法の定 める端末機器)には技術基準が定められ、各製品がその基準に適合しているかを確認する基準認証制 度が設けられています。所定の手続きに従って技術基準適合が確認(証明、認定)された機器には、 それぞれ総務省令で定める表示(技適マーク等)が付されます。

技適マークが付されていない特定無線設備または端末機器は、国内で使用できない、あるいは法令 違反となるおそれがあります。

近年、市販品の中には外国規格基準の日本の電波法不適合品を輸入したものがあり、国内に広く流 通することで他の無線局に通信その他の妨害が生ずる事例が多発していることから、総務省は、電波 法の勧告・公表制度を見直し、電波の混信妨害の原因となる機器への対応を強化しています。ポイン トは以下です。

① 勧告・公表の対象に「輸入業者」を追加

② 無線設備の製造・輸入・販売に関する努力義務の新設:

電波法に定めた技術基準に適合しない無線設備を製造・輸入・販売しないよう努める。 ③ 勧告を受けたものに対する「命令」の新設

電波法に基づく特定無線設備の技術基準適合証明等

電波を利用するためには、無線設備などを備えた無線局を開設することが必要となり、無線局を開 設するためには原則として総務大臣の免許を受けることが必要です注 )。ただし、小規模な無線局に 使用するための無線設備であって総務省令で定めるもの(特定無線設備)について、技術基準適合証 明等による技適マークが付されている場合には、包括免許制度や免許手続きの簡略化といった迅速・ 効率的な処理が行えることになっています。

注 )無線局免許を受けることなく、技適マークが付されていない無線設備について無線局を開設することはできません。

※特定無線設備の一覧は、総務省ホームページから閲覧できる。

「特定無線設備、特別特定無線設備一覧」http://www.tele.soumu.go.jp/j/sys/equ/tech/type/index.htm 特別特定無線設備(特定

無線設備のうち23種別)

<対象例>

コードレス電話、デジタ ルコードレス電話、携帯 型 PHS 及びそれらと同 一筐体に入っている無線 LAN

技術基準適合 自己確認 工事設計認証

特定無線設備※ (176種別)

<対象例>

無線 LAN、Bluetooth 機器、携帯電話、小型ト ラ ン シ ー バ ー、車 載 の ETC、Wireless USB 技術基準適合

証明

対象設備 制度名

特定無線設備のうち、混信その他の妨害を与えるお それが少ない無線設備(特別特定無線設備)の工事 設計について、製造業者または輸入業者が一定の検 証を行い、技術基準への適合性を自ら確認し届出る 制度。

自 己 確 認 を 行 い、総務省に届 出 を 行 っ た 製 造・輸入業者(届 出業者)が付す。 登録証明機関が、特定無線設備が技術基準に適合し

ているかの判定について、その設計図(工事設計) 及び業者の無線設備の取扱い段階の品質管理方法を 対象として行う認証制度。

工事設計認証を 受けた者(認証 取扱業者)が付 す。

総務大臣の登録を受けた者(登録証明機関)等が、 特定無線設備が技術基準に適合しているか否かにつ いての判定を無線設備 台ごとに行う制度。

登録証明機関が 付す。

(27)

なお、家電製品の遠隔操作のために無線通信が使用されている場合(ロボット掃除機、スマートフォ ンで操作する家電等)も、電波法の対象となる機器を含む場合がありますので注意しましょう。

携帯電話、無線 LAN、Bluetooth 機器など、特定無線設備を電気通信回線に接続する場合は、電気 通信事業法に基づく端末機器としての技術基準適合認定等も必要となります。

電気通信事業法に基づく端末機器の技術基準適合認定等

端末機器を電気通信回線に接続し使用する場合、原則として利用者は電気通信事業者の接続の検査 を受け、その端末機器が技術基準に適合していることを確認しなければなりません。ただし、技術基 準適合認定等による技適マークが付された端末機器を接続する場合には、接続検査を受けることなく 接続し使用することができます。

○技術基準への適合性の審査(電波法、電気通信事業法)のための主な必要書類 *名称、用途、構成、機能、仕様などの説明資料 *外観図

*接続系統図 *ブロック図

*内部の部品配置図 *機器の取扱、操作の説明図 等。 ■問合せ先:電波法に基づく登録証明機関

http://www. tele. soumu. go. jp/j/sys/equ/tech/ 電気通信事業法に基づく登録認定機関

http://www. soumu. go. jp/main_sosiki/joho_tsusin/tanmatu/index. html

技適マーク

技適マークは、電波法と電気通信事業法の共通マークになっています。

(特定無線設備の技術基準適合証明などに関する規則様式第 号および14号並びに端末機器の技術基準適合認定などに関す る規則第 号および14号による)

必要な表示内容; 技適マーク+補助マーク+技適番号 .大きさは、直径 ミリメートル以上であること。

.材料は、容易に損傷しないものであること。(電磁的方法により表示を付す場合を除く) 特定端末機器(全ての端

末機器が対象) 技術基準適合

自己確認 設計認証

端末機器

<対象例>

電話機、ファクシミリ、 モデム、携帯電話、PHS、 無線 LAN、Bluetooth 機器、IP 電話、ISDN 端 末

技術基準適合 認定

対象設備 制度名

端末機器のうち、他の利用者の通信に著しく妨害 を与えるおそれが少ない端末機器(特定端末機器) の設計について、製造業者または輸入業者が一定 の検証を行い、技術基準への適合性を自ら確認し 届出る制度。

自己確認を行い、 総務省に届出を 行った製造・輸 入業者(届出業 者)が付す。 登録認定機関が、端末機器が技術基準に適合して

いるかの判定について、端末機器の設計(設計図、 タイプ)及び業者の端末機器の取扱い段階の品質 管理方法を対象として行う認証制度。

設計認証を受け た者(認証取扱 業者)が付す。 総務大臣の登録を受けた者(登録認定機関)等が、

端末機器が技術基準に適合しているか否かについ ての判定を端末機器 台ごとに行う制度。

登録認定機関が 付す。

制度の概要 技適マーク

(28)

発射する電波が微弱な無線設備「微弱無線設備」について

発射する電波が所定レベル以下である場合、免許も技適マークも不要ですが「微弱無線設備」の基 準(総務省 HP「微弱無線局の規定」参照)に適合していなければなりません。

<身近にある微弱無線設備の例>

ワイヤレススピーカ、ワイヤレスヘッドフォン、FM トランスミッター、リモコン、トランシーバー、ラジコン、 防犯センサ、防犯カメラ、盗難警報機、ベビーカメラ、おむつセンサ、忘れ物防止ブザー、釣り用センサ等

総務省では、消費者が基準を満たさない無線設備を購入・使用して電波法違反(無線局の不法開設) となることや他の無線局に混信その他の妨害を与えることを未然に防止することを目的に、微弱無線 設備として販売されている無線設備を購入し、その電波の強さの測定を行う試買テストを毎年度実施 しています。2016年度の調査結果ではテスト品の 割以上が不適合となり、総務省は基準を満たさな かった無線設備の製造業者、販売業者又は輸入業者に対して公表と改善等の要請を行いました。

海外製品の中には、日本の電波法の基準を満たさず、そのままでは日本国内で使用できないものが 多数存在します。輸入・販売にあたっては注意が必要です。

現在、微弱無線設備に対し、全国自動車用品工業会と電波環境協議会の自主的取組として、微弱電 波の範囲内であるかの検査を試験機関に依頼し、確認された機器に表示の貼り付けを行っています。

■問合せ先:(電波法について)

総務省総合通信基盤局電波部電波環境課基準認証係 TEL:03-5253-5908 (電気通信事業法について)

総務省総合通信基盤局電気通信事業部電気通信技術システム課設備係 TEL:03-5253-5862 ■参考情報:総務省ホームページ 電波利用ホームページ>無線局機器に関する基準認証制度

http://www. tele. soumu. go. jp/j/sys/equ/index. htm

総務省ホームページ「端末機器に関する基準認証制度」 http://www. soumu. go. jp/main_sosiki/joho_tsusin/tanmatu/

総務省ホームページ「微弱無線局の規定」 http://www. tele. soumu. go. jp/j/ref/material/rule/

Bluetoothは、数メートルの近距離を低消費電力で接続できることを目標にした国際規格です。 こ の 規 格 を 定 め、準 拠 し た 機 器 を 認 証 し て い る の がBluetooth SIG(Bluetooth Special InternetGroup)という団体です。メーカー、機器の種類を問わず相互接続できるための仕組 みとして、ロゴ認証を規定しています。

このロゴ認証を取得した製品にはBluetoothのロゴマークをつけることができます。 「Bluetooth」はBluetooth SIG. Incの登録商標です。

■参考:Bluetooth SIG HP

    英語:https://www.bluetooth.com/what-is-bluetooth-technology/how-it-works/le-mesh     日本語:https://www.bluetooth.com/ja-jp

(29)

.電波法に基づく高周波利用設備の型式確認、型式指定

10kHz 以上の高周波電流を使用する機器(電力50W以下を除く)については、他の機器への影響な どの観点から電波法の規制を受け、高周波利用設備の許可をとる必要があります。

ただし、製造業者または輸入業者が同法で定める条件に適合していることを確認した電子レンジ、 電磁誘導加熱式調理器は、型式確認の手続きを行うことによって個別の設置許可は不要となります。 輸入業者等は、型式確認届及び試験成績書等の必要書類を各地の総合通信局を通じて総務大臣に提出 し、必要な表示を行います。

また、超音波清浄機については、型式指定の手続きを行うことによって、同様に個別の設置許可が 不要となります。

ワイヤレス電力伝送システム(電気自動車、パソコン、デジタル家電など)は、型式指定もしくは 型式確認の手続きにより個別の設置許可が不要になります。なお、スマートフォン、電気歯ブラシな ど小電力(50W 以下)のワイヤレス電力伝送システムは、手続きが不要となります。

■問合せ先:総務省総合通信局(全国11カ所)

.医薬品医療機器等法に基づく医療機器の表示等

章で述べたように(参照 p.13)、電動式マッサージ器や美容関連機器の中には医療機器として医 薬品医療機器等法の規制を受ける品目があります。これらには、医薬品医療機器等法により定められ た事項(製造販売業者の氏名または名称及び住所、製品の名称、製造番号・記号、高度管理医療機器・ 管理医療機器・一般医療機器の別、使用上の注意など)を、医療機器本体または直接の容器もしくは 被包に表示することが義務づけられています。また、効能効果を記載する際は、承認を受けた範囲を 逸脱してはなりません。

医薬品医療機器等法では、医薬品等に関する虚偽または誇大な広告等を禁止しています。虚偽・誇 大であるかどうかの判断は個々の事例について行われますが、判断・指導の基準として「医薬品等適 正広告基準」(厚生労働省医薬・生活衛生局長通知)が出されています。

■問合せ先:事業所を所管する都道府県の薬務主管課

■参考情報:厚生労働省ホームページ「医薬品等の広告規制について」

http://www. mhlw. go. jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/koukokukisei/index. html

.水道法に基づく給水装置の規制

ビルトインタイプの食器洗い機のように水道管に直結して給水する装置については、漏水防止、安 全な水質の確保、逆流防止等に関し、水道法に基づき「給水装置の構造及び材質の基準」が定められ ており、水道水の利用者は基準に適合した給水装置を使用する必要があります。基準適合性について は、自己認証を基本とする認証制度が採用されており、基準に基づいていれば第三者機関認証品や JIS の表示品も同等に扱われます。

なお、給水装置からの水の汚染を防止する等の観点から、これらの基準に適合しない給水装置が使 用されている場合には、水道事業者は給水契約の申し込みの拒否や給水停止を行うことができます。

(30)

.消費生活用製品安全法に基づく制度

製品事故情報報告・公表制度

消費生活用製品安全法では、消費生活用製品(家電製品も該当)の輸入事業者に対し、重大製品事 故の発生を知った日から10日以内に消費者庁に報告することを義務づけています。

対象となる事故の範囲は、死亡、重傷病(治療期間30日以上)、後遺障害、一酸化炭素中毒、火災(消 防が確認したもの)で、製品の欠陥によって生じたものではないことが明らかでない限り、製品事故 に該当します。つまり、消費者の誤使用が原因と考えられる事故でも、誤使用を誘発させる要因(注 意表示の不備等)がある場合には製品事故となるので、報告が必要です。

報告された事故の内容等は、直ちに一般消費者に公表されます。また、事故の再発防止のため、輸 入事業者は事故原因を調査し、必要に応じて製品の自主回収等の措置をとるよう努めなければなりま せん。

なお、重大製品事故以外の製品事故については、独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)の事 故情報収集制度の中で情報収集することになっています。

■問合せ先:消費者庁 消費者安全課 TEL:03-3507-9204(直通) ■参考情報:消費者庁ホームページ「消費者安全」

http://www. meti. go. jp/product_safety/consumer/system/01. html

長期使用製品安全点検制度

消費生活用製品安全法では、消費者自身による保守が難しく、経年劣化による重大事故の発生のお それが高い製品(特定保守製品注10)) 品目を指定して、その製造・輸入事業者に対して点検実施体 制の整備等を義務づけています。ビルトイン式電気食器洗機、浴室用電気乾燥機などが対象に指定さ れており、これらの輸入事業者は、点検実施のほか事業の届出、製品への表示、所有者情報の管理等 を行わなければなりません。

注10)特定保守製品には、屋内式ガス瞬間湯沸器(都市ガス用、LP ガス用)、屋内式ガスふろがま(都市ガス用、LP ガス用)、 石油給湯機、石油ふろがま、密閉燃焼式石油温風暖房機、ビルトイン式電気食器洗機、浴室用電気乾燥機が指定されてい る。

■問合せ先:経済産業省 産業保安グループ製品安全課 TEL:03-3501-4707(直通) ■参考情報:経済産業省ホームページ 製品安全ガイド「長期使用製品安全点検・表示制度」

(31)

.省エネ法に基づくエネルギー消費効率の向上

エネルギーの使用の合理化に関する法律(省エネ法)では、エネルギーを多く使用する機器を特定 機器(2017年 月現在28品目)として指定し、機器ごとに省エネルギー性能の向上を促すための目標 基準(トップランナー基準)を設けています。特定機器を一定量以上輸入する業者は、省エネルギー 性能を目標年度までに目標基準に適合させるよう努めなければなりません注11)。また、特定機器(家 庭用品品質表示法に規定する家庭用品を除く)について、エネルギー消費効率に関して表示すべき事 項が定められています。)

注11) たとえば、電気冷蔵庫の場合は合計出荷台数が2,000台未満の輸入業者は対象から除外されている。ただし、表示につい ては、少量の取扱いの事業者も行わなければならない。

■問合せ先:経済産業省 資源エネルギー庁省エネルギー・新エネルギー部省エネルギー課 TEL:03-3501-9726(直通)

■参考情報:省エネルギーセンターホームページ「省エネ機器」http://www. eccj. or. jp/sub_06. html

.不当景品類及び不当表示防止法(景品表示法)

景品表示法は、消費者が適正に商品・サービスを選択できるように、事業者の不当な表示や過大な 景品類の提供を禁止しています。

不当表示については、2013年以降に発生した食品表示等の不正事案が多発し、消費者の安全・安心 を揺るがす事態となりました。これを受けて景品表示法が改正され、事業者が講ずべき必要な措置が 定められたほか、都道府県知事に措置命令権限等が付与され、事業所管大臣等に調査権限を委任する ことができるようになったことによって行政の監視指導態勢の強化が図られました。さらに、景品表 示法に課徴金制度が導入されるなど罰則が強化されていますので、事業者は景品表示法の違反リスク に注意が必要です。

同法に基づく業界の自主的ルールとして、消費者庁及び公正取引委員会の認定を受けた公正競争規 約が設けられています。

家電製品については、「家庭電気製品製造業における表示に関する公正競争規約」(製造業者対象で、 輸入業者もこれに準ずる)と、「家庭電気製品小売業における表示に関する公正競争規約」(小売業対 象)があります。輸入業者は、事業者名及び住所、品名、仕様、取扱い上の注意、修理などに関する 事項、保証期間、原産国等を明記することが定められています。

<特定機器に指定されている家電関連品目>

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